トップ

マリミテSS

& SSS

パロディ

(銀杏鉄道)

パロディ

(銀英伝)

パロディ

(その他)

 

新竹取物語

1000年女王

 

解題

 

 しかし999はまだ知ってるけど、1000年女王って何だよ、それ――というか、これで直ちに反応できる人だと、年齢がバレますね、はい。

 

 というわけで皆さんに知られててナンボのクロス物で、こともあろうに『1000年女王』です。映画版のビデオ置いてるレンタル屋、今でもけっこうあるようですけどね、――まだデッキが高級品だった頃に出た定価19800円のビデオ(999よりもずっと早い、たしか82年公開のほんの少し後くらいに出てました)。

 

 原作・松本零士。1999年1999年9月9日零時9分9秒、太陽系の〈10番目の星〉、遊星ラーメタルが地球に大接近して、地球は滅亡するという。そのラーメタルから遣わされて千年の間、人知れず地球の全てを支配するという謎の存在、1000年女王。少年、雨森始が出会った謎の美女、雪野弥生こそはその1000年女王だった。 ――

 

 原作とテレビでは『新竹取物語』の称を冠し、ラーメタルから遣わされてきた〈かぐや姫〉=弥生が、三食ラーメン堂〈三色〉じゃないです)を経営する父母に拾われて成長した、という設定で話が進みます。この設定が削られ、弥生が始の通う中学校の教師として登場する映画版では、題名は冠詞のない、ただの『1000年女王』となりました。

 

 ストーリー物には珍しく、サンケイ新聞/西日本スポーツ新聞での〈新聞連載〉という珍しい形を取った原作が1980年1月28日から1983年5月11日の連載。テレビシリーズが81年から82年で全42回。映画がテレビ終了頃の公開で82年。『シルクロード』で流行していた喜多郎の曲と、ニール・セダカの娘デラ・セダカが歌った主題歌『星空のエンジェル・クィーン』は当時好評だったようです(後者は最近『オアシス2』という環境音楽CDで復刻されました)。ついでに身もふたもないことを言えば、この83年3月の映画が77年劇場版『宇宙戦艦ヤマト』以来の〈松本零士ブーム〉の実質的掉尾を飾ることとなります。

 

 ストーリーは、謎の工場爆発事故(これはあとで、弥生の注文した部品に起因することが明らかとなります)によって、とつぜん両親を失った雨森始が、筑波山天文台の所長で著名な天文学者である伯父、雨森教授に引き取られ、その天文台の職員でもある雪野弥生と深いかかわりをもつようになる――という冒頭を除くと、原作・テレビ・映画でかなり違う展開になって進みます。

 

 キャラクターの関係も、当初は1000年女王弥生の敵として現れる1000年盗賊の首領・セレンが、原作とテレビでは姉、映画では妹、また原作や映画では最後に死に、テレビでは生き残る。弥生がテレビと映画では落命し、原作では生き残る。ラーメタルの指導者ラーレラが、テレビでは弥生の母親である聖女王、原作や映画だと少女の姿をした超能力者で、映画では最後に落命、原作だと始と友達になり、最後は弥生ともどもラーメタルへ帰っていく――といった具合です。

 

 原作は小学館文庫で全三巻、また同小学館の廉価版〈My First WIDE〉で上下二巻として発売された版もあります。

 

 このパロディは、題名などはとりあえずテレビシリーズに準拠しております。――そういうのを〈準拠〉といっていいのかどうかはともかくですが。

 

 

トップ

マリミテSS

& SSS

パロディ

(銀杏鉄道)

パロディ

(銀英伝)

パロディ

(その他)

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送